オンラインゲームは、ドット絵のような2Dのものから映画のように作り込まれたVRに対応した大作や人気の高いFPSなど多種多様です。また同じようなゲームでも内部構造によって要求される回線は異なります。
そのような多種多様なオンラインゲームのなかで、最も回線要求の高いタイプはFPSやTPSです。BFやCODは有名ですよね。また、今流行りのバトルロイヤル系のPUBGやFortnite、Apex Legends、Rust、エルデンリングなどシビアな回線が求められます。
上記のFPSがポケットWIFIで遊べるのであれば大部分の人が納得できる回答となるはず。また「通信速度制限でもゲームできるのか」についても調査しました。
結論を先に書いてしまうと、ポケットWIFIでもオンライン・ゲームは可能です。家電量販店でもコンシューマーゲーム機とWiMAXのセット販売をしています。
時間のない人は、当記事の最後の項目・まとめを読んで下さい。
- オンラインゲームには高いレベルの通信が求められる
- インターネット回線が原因となる問題とは
- 流行のFSPでは回線の安定性が重要
- ポケットWIFIでオンラインゲームをするために知っておくこと
- ユーザ側のインターネットの速度と安定度について
- インターネットスピード測定の落とし穴
- 運営者側に問題がある場合【回線・サーバ】
- ポケットWIFI・WIMAXを選択するなら注意すること
- 通信速度制限について
- まとめ
オンラインゲームには高いレベルの通信が求められる
オンラインゲームのネット回線への要求は、一般的な動画サービスよりシビアです。なぜなら双方向の通信が発生するからです。
- 上り:アップロード
- 下り:ダウンロード
常に双方向の通信が発生するMMO(Massively Multiplayer Online)は必要となるデータ量や回線速度も上昇する傾向にあります。しかし、大切なのは速度よりも安定性です。FPSでもゲームが始まってしまえば回線の安定性が重要になりあす。
- 自分の情報を送信すること
- 同時にプレイしているユーザの情報を受信すること
ゲームをするとパソコンやスマホが熱を持つのは、たくさんの情報を処理しているということです。
最近のPCゲームだと50GBを越える大作が増えてきているのでプレイ中にすべてのデータをサーバとやり取りするのは不可能です。そもそもローカル環境でも50GBをダウンロードするなら時間が必要です。
一般的に地形データなどの不変的なデータは、ゲーム開始する前にローカル(自分のパソコンやスマホ)に保持します。ゲームが始まると位置情報やHP、アイテムなどの変化するデータのみサーバと通信しているワケです。
ちなみに、これはPCゲームだけでなくスマホアプリも同じような仕組みです。
インターネット回線が原因となる問題とは
オンラインゲーム中にネットが不安定で生じる問題で代表的なものをリストアップしてみます。
- 画面がカクカクする(重い)
- 突然ワープする
- 相手の動きが止まる
- 切断されてしまう
流行のFSPでは回線の安定性が重要
回線速度よりも安定性です。回線そのものは速いけど不安定な場合は一緒にプレイしているユーザにも迷惑がかかります。
オンラインで同時にプレイする=他のユーザとデータを共有することになるので、遅いユーザがボトルネックになってしまいます。
道路で遅い車(ユーザ)がいると渋滞してしまうのと同じ理由です。なんとかゲームができるとしても仲間から「ラグい」と文句を言われゲームが嫌になってしまうかもしれませんね。
もちろんゲームに影響を与えるレベルの回線トラブルであればオフライン扱いになるのでゲーム自体できません。
ポケットWIFIでオンラインゲームをするために知っておくこと
オンラインゲームの回線トラブルにはユーザ側の問題と運営者側の問題を切り分けて考える必要があります。ユーザのインターネット回線はスピートチェックをすることで計測することができます。
- ユーザ側の問題:回線速度や安定性の問題
- 運営者側の問題:アクセスの集中による帯域不足やサーバの処理能力不足
ユーザ側のインターネットの速度と安定性について
一般的に1秒間にどれぐらいのデータ通信が可能なのかを計測し通信速度を割り出します。通信が安定していないけど、速度自体は問題無い回線もあります。
もちろん速度を計測するプログラムにより同じ回線でも値が若干異なるのですが、基本的に数回の計測の平均値がインターネットのスピードです。そして、もうひとつの重要な指標はping値です。
インターネットスピード測定の落とし穴
例えば、あなたのインターネットのスピードは4.2Mbpsとプログラムは返します。しかし、2回目の計測では0.1mbpsになっていることを確認して下さい。測定結果で4.2Mbpsなら不便を感じることはありませんが、4.2Mbpsは平均値でしかありません。2回目に計測したタイミングで問題(遅延やパケットロス、瞬断)が生じています。
オンラインゲームは常時接続する必要があります。回線が不安定だと処理できないパケットが発生し、ゲームでワープしたりカクカクすることになります。
- 1回目:5mbps
- 2回目:0.1mbps
- 3回目:5mbps
- 4回目:5mbps
- 5回目:5mbps
- プログラムの答え:あなたのインターネット速度は4.2Mbpsです。
pingで測る安定性
まず、「pingとはなにか」を説明すると、サーバまでの到達時間を測るDOSコマンドです。今回の場合は、あなたのパソコンからゲーム会社のサーバまでの到達時間です。
**msで到達時間を表します。あなたのパソコンとゲーム会社のサーバが物理的に離れているならパケットの到達時間が遅くなります。
一般的に50msまでならラグを感じることはなく100msまでなら許容範囲。200ms以上になると敏感なゲーマーならラグを感じるでしょう。
サーバへの到達速度は、ゲーム会社が「どこの国にサーバを置いているのか」で変化してしまいます。物理的な距離の問題です。
- あなた家(東京)←→サーバ(東京)
- あなた家(東京)←→サーバ(アメリカ)
1より2の方が物理的に近いですよね。
pingの使い方について
Windowsならコマンドプロンプト、Macならターミナルを開いてpingコマンドを打ちます。
以下の例を参考に自分のPCがらpingコマンドを叩いてみましょう。
1はpingのあとにIPアドレス。2はpingのあとにFQDNやサーバ名です。これでサーバまでの到達時間を把握できます。もちろん、到達地点となるゲーム会社のサーバ名やIPアドレスがわからないと意味がないのですが・・・
- ping **.**.**.**
- ping 127.0.0.1
- ping ****.com
運営者側に問題がある場合【回線・サーバ】
人気のあるオンラインゲームの場合、多数のアクセスが集中してしまいサーバーに大きな負荷が掛かる為、当然問題が生じます。運営者側の想定ユーザ数を超えてアクセスが集中しているので、ユーザはどうする事も出来ません。
運営者はサーバが落ちないようにアクセスを制限したり、サーバの増強・負荷分散をして対応します。また運営者側の設計ミスで回線そのものの帯域(スピード)が足りない場合もあります。
ユーザにできること
ゲーム会社のインフラに問題がある場合、ユーザ側で問題を解決することはできません。私たちにできることは以下の2つです。
- ゲーム会社がインフラの改善をするのを待つ。
- 混雑しそうな時間を避けてプレイする。
ポケットWIFI・WiMAXを選択するなら注意すること
無線通信は、ビルやマンションなどの遮蔽物に電波が遮られるため通信を安定させることが難しい技術です。口酸っぱく書いていますが、最近の無線技術は進歩しているため問題は速度ではなく安定性の場合が大半です。
回線速度なら、1Mbpsもあればオンラインゲームは可能です。
WiMAXやYモバイルのMVNOの見えない部分について
WIMAX系のMVNOはUQから回線を借りています。MVNOの回線はUQの回線であることは間違いありませんが、UQ回線のどれぐらいの帯域を借りているのか分かりません。
回線を道路に例えてみる
MVNOのWiMAX2+も本家であるUQと同じWiMAX2+の速度に対応していますが、片道一車線なのか4車線なのか公表されていません。
道路に例えると、回線自体は本家と同じで速いけど、なん車線あるのか?という問題です。
これはYモバイルのMVNO業者にも言えることです。
回線を所有している事業者【MNO】
- UQコミュニケーションズ
- Yモバイル
モバイルWIFIの通信速度制限について
モバイルWIFIはMVNOよりもMNOにアドバンテージがあります。ここで私達ゲーマーが見落としてはいけないコト、それは通信速度制限です。
使い放題のサービスに申し込んでも3日間の通信速度規制があります。
ワイモバイル系 | WiMAX系 | |
---|---|---|
制限 | 3日で10GB | 3日で |
速度 | 最大で1Mbps | YouTubeの標準動画が閲覧できるぐらい。 1Mbps |
MNO | ワイモバイル | UQ |
MVNO | YahooWifi | GMOとくとくBB so-net Biglobe Nifty |
ワイモバイル系とWiMAX系の基準は似ていますが、使い放題のサービスを探しているならWiMAX系のプロバイダーをおすすめします。
WiMAXをおすすめする理由は↓
- 実際の速度
- 選択肢の多さ
- ワイモバイルは各種ファイルの最適化を行なう可能性があるため
各種ファイルの最適化とは、以下の通信に対する規制です。
- 音声通話やテレビ電話(voip)
- MPEG、AVI、MOV形式などの動画ファイル
- BMP、JPEG、GIF形式などの画像ファイル
- 動画閲覧、高画質画像閲覧、長時間接続を伴うサイト、アプリなど
通信速度制限を踏まえての結論
3日間の通信速度制限を考えると、ワイモバイル系の回線でゲームをするのは厳しいと言えます。WiMAXの3日間の速度制限は、youtubeの標準動画が閲覧できる速度(1Mbps)です。
まとめ
ゲームにより必要な回線要求が異なるは当然ですが、1Mbpsあればオンラインゲームはプレイできます。ラグが発生する場合の考え方は2種類。
- 物理的にサーバまでの距離があるので仕方がないパターン(アメリカやヨーロッパにあるサーバ)
- あなたのモバイルWIFIの電波強度が不足しているパターン
年々、ゲームに必要なインターネットの速度は上昇傾向にあることや回線の安定性を加味すると、家電量販店やMVNOと契約をするのではなく、MNO本家と契約するのか安心です。MNOとは回線を所有している事業者です。
ポケットWIFIでオンライン・ゲームをするならUQがベストです。通信制限中でも1Mbpsぐらいの速度があればオンラインゲームはできます。ただし、プロゲーマーのように、シビアな環境を求めるなら固定回線(光やADSL)以外の選択肢はありません。
もし、MVNOを選ぶのであれば、プロバイダーとしての実績を重要視して選ぶ必要があります。いくら魅力的なキャンペーンでも聞いたこのない業者は避けた方が無難です。
例えば、GMOやSo-net、Biglobeなどが有名ですよね。
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