WiMAXのサービスをしている業者には2つのタイプがあります。WiMAXの回線を所有しているMNOと回線を借りてサービスを提供するMVNOです。
WiMAXの回線はUQコミュニケーションズのモノです。UQの回線を借りているのがMVNOと呼ばれる「GMOとくとくBB」「So-net 」「Biglobe」「Nifty」です。
WiMAX回線 | プロバイダー | |
---|---|---|
MNO | 所有 | UQ |
MVNO | レンタル | GMOとくとくBB So-net Biglobe Nifty |
UQ WiMAXとMVNOが展開する通信サービスは本当に同じモノなのでしょうか。
■細かいことはどうでもよいので結論が知りたい人は、当記事の最後の項目「MNOとMVNOの違い・まとめ」をお読み下さい。
MVNOがわからないなら
UQ以外でWiMAXのサービスを提供している業者は、UQからWiMAX回線を借りてユーザにサービスを提供しています。そのような業務形態をMVNOと呼びます。ちなみに自社で通信インフラを持つ事業者をMNOを呼びます。MNOとMVNO。詳細は以下の記事を参考にして下さい。
MVNO事業者とMNO事業者であるUQの違いについて
MVNO業者はUQから回線を借りているので、当然のことながらMNOと同じ回線を利用しています。ここに間違いはありません。ちなみに、大半のモバイルWIFI情報サイトでは、MVNOとUQは同じサービス品質と記載しています。
それは本当なのでしょうか。もう少し踏み込んでみましょう。
WEBサイトを表示するときに、トラフィック(通信データ)は同一ルートを通るのか?
これは違います。お手持ちのパソコンにあるコマンドプロンプト(windows)からtracertコマンドで通信経路を確認できるのですが、MVNOで提供されているサービスの場合、トラフィックはWiMAX回線からMVNO業者のサーバを通り、目的地へ向かいます。
#MAC・UNIXをお使いの方は、ターミナルからtracerouteコマンド。参考画像を載せようとコマンドを叩いでみましたが、ディレクリ名が私の名前になっていたので写真は割愛します。
ここで確認したいポイントは、UQのWiMAX回線だけが速くても、MVNO業者のサーバ・ネットワーク機器でボトルネックが発生しているのであれば、同じWiMAX回線を利用しているのにインターネットの速度に違いが生じるということです。
ボトルネックとはなにか?
ネットワークの世界でのボトルネックをビール瓶で理解しましょう。ビール瓶の先端は底よりも狭くなっています。いっぺんにビール(トラフィック)が溢れないように先端は細くなっています。
ボトルネックを理解していただいたと思いますのでもう一度書きます。モバイルWIFIの場合は、UQのWiMAX回線はすばらしい品質でも、先端のMVNO業者のインフラで大渋滞が起きる可能性があるよねって話です。
より詳しい情報をお求めの方は、総務省のMVNO事業化ガイドラインを株式会社インターネットイニシアティブさんがスライドショーにしていますのでそちらを参考にして下さい。
MVNOのネットワークインフラについて
MNOとMVNOの違いとは・まとめ
まず、このようことはプロバイダー(MVNO)のWEBページに記載されない情報です。MNO事業者であるUQやMVNO事業者はインフラに莫大な資金を投資しています。
しかし、インフラへの投資は安いものではありません。そこに各社の企業理念やユーザの捉え方への温度差・企業の規模などの差が速度の違いとなります。
MVNOでWIMAXやポケットWIFIを提供しているプロバイダーは沢山ありますが大企業でもインフラへの投資を怠っているプロバイダーはサービスとして悲惨なことになっていますので、当サイトでは厳選したプロバイダーのみ掲載しています。
評判のよい実績のあるプロバイダーなら安心して利用できますが、WiMAX回線だからという理由で実績のあまりないプロバイダーと契約するのはよく考えましょう。おそらく後悔します。以上、私がUQや大手プロバイダーをおすすめする理由です。
#記事に誤りがあれば連絡していただけると幸いです。
おすすめのポケットWIFIとWIMAXについて
ポケットWIFIやWiMAXの選び方とおすすめのプロバイダーランキング
おすすめのポケットWIFI
家族で利用するならWiMAXホームルーター
WiMAX ホームルーター
すぐにモバイルWIFIを利用したい方は即日発送に対応したプロバイダーを選びましょう。
即日発送可能なプロバイダー
以上、「UQ WiMAXとMVNOに違いはあるのか」でした。