WiMAXのビームフォーミングについて | おすすめのポケットWifiはなに?

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WiMAXのビームフォーミングについて

WiMAXのようなモバイル機器では新しい機種が出るたびに新しい技術が取り入れられていることも珍しくありません。

性能が向上しているのは歓迎したいところですが、一体どういった部分が良くなったのか直感的にはわからないことも多いのではないでしょうか?

今回はそうした機能の中でビームフォーミングを取り上げていきたいと思います。

ビームフォーミング完全ガイド

ビームフォーミングとは?

ビームフォーミング(beamforming)は無線通信で使われている技術です。通常、電波はアンテナから360°全方向に均等に飛ばされていますが、その電波を特定の方向に限定して飛ばすための技術がビームフォーミングです。

電波の飛距離の向上や複数の通信の干渉を抑えるなど電波の利用効率を高め通信の品質を安定させる目的で使用されています。ビームフォーミング自体は無線全般に使用される技術ですがモバイル関連では主にWi-Fi(無線LAN)におけるビームフォーミングを指すことが多いようです。

ビームフォーミングの仕組み

電波、つまり波には同じ位相の波をぶつけると増幅し、逆位相の波をぶつけると打ち消し合うといった性質があります。ビームフォーミングはそうした性質を利用し、複数のアンテナから発せられる電波の出力を調整することで特定の位置や方向での電波強度を高めています。

Wi-Fiのビームフォーミングでは最初に位置や経路を確認するためにソナーのようなパケットを送信し端末の位置を確認して調整を行っています。

ルーターから端末へパケットを送信→端末からルーターへ返された情報をもとに位置を推定→推定された位置情報に合わせて電波を調整、といった流れです。こうしたやり取りが一定間隔で繰り返されることで端末の位置が動いても電波が追従する仕組みになっています。

WiMAXでビームフォーミングは使える?

WiMAXのルーターも新しいモデルであればWi-Fi接続でのビームフォーミングに対応しています。例えば現時点で最新のSpeed Wi-Fi NEXT W06は約20%のスループットの向上しているとのことなので、未対応の旧モデルと比べてWi-Fiの電波が弱かった場所でも安定して使用できる可能性があります。

端末と一緒に持ち歩くことの多いWiMAXではありますが、自宅でルーターを一ヶ所に置いたままスマホだけを持って部屋を移動するといったシーンは多いと思うので、自宅で利用する時間が長い、あるいは据え置きのホームルーターを検討している人はビームフォーミングに対応した機種を選んだほうが良いでしょう。

ただし、あくまで改善するといった程度なので部屋に全く電波が通らないような場合には厳しいと思います。

ビームフォーミング対応端末一覧

製造元 端末名
NEC WX05・WX04・HOME 01
HUAWEI W06・HOME L02

ビームフォーミングの使用方法

ビームフォーミングの機能は最初から有効化されているので使うために特に何かを設定する必要はありません。対応した端末であれば自動的にビームフォーミングを利用した通信が行われています。一方で基本的にはユーザー側で機能をオフにすることもできないので自分の環境でオンオフを比較することは出来ません。

注意点としてWiMAXルーターだけでなく接続する端末もビームフォーミングに対応している必要があります。iPhoneなどApple製品の多くは対応済みですが、Android端末やノートPCなどは機種やメーカーによって対応状況が異なるようです。

またWi-Fiでは通信に2.4GHzと5GHzの2種類の帯域が使われていますが、ビームフォーミングに対応しているのは基本的には5GHzのみとなります。(※2.4GHzと5GHzの両方に対応している製品もあります。)

まとめ

現在はWiMAXのルーターもビームフォーミングに対応した製品が出てきています。電波の入りを安定させてくれるので特に屋内などでルーターと端末を離して使用する場合に恩恵が大きいと言えるでしょう。

併せてルーターを設置する場所をWiMAX回線に繋がりやすい窓際などにしておくといった使い方も想定できます。ビームフォーミングを利用するには端末側の対応も必要なのでWiMAXを検討しているなら手持ちの端末の対応状況を調べておくのもおすすめです。


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