スマホをはじめモバイル機器に付き物なのがバッテリーに関する問題です。同じ機種をずっと使用し続けているうちに段々と電池持ちが悪化していったという経験は誰しもあるのではないでしょうか?
WiMAXのルーターも1年、2年と使っていると徐々にこうした問題が出てきます。今回はWiMAXのバッテリー交換について、いつ交換するべきか、どう交換するのかといった交換のタイミングや方法などを解説していきます。
WiMAXのバッテリーって交換できるの?
WiMAXルーターを製造しているメーカーによってバッテリー交換できる機種とできない機種があります。現在WiMAXルーターを製造しているメーカーはファーウェイとNECの2社。
このうちファーウェイ製のルーターはバッテリーを内蔵しているので自分でバッテリーを交換することはできません。一方、NEC製のルーターはバッテリーが取り外しできる構造になっているので自分でバッテリーを交換することが可能です。
なおWiMAXのルーターには他にもSpeed Wi-Fi HOME L02、WiMAX HOME 01といったホームルータータイプの製品もありますが、こちらはコンセントから電源を取るタイプなのでそもそもバッテリー自体が使われていません。
自分でバッテリー交換可能なNEC製端末
末尾の型番がWXではじまるのがNEC製のWiMAX端末です。
- Speed Wi-Fi NEXT WX05
- Speed Wi-Fi NEXT WX04
- Speed Wi-Fi NEXT WX03
- Speed Wi-Fi NEXT WX02
- Speed Wi-Fi NEXT WX01
自分でバッテリー交換できないファーウェイ製端末
末尾の型番がWではじまるのがファーウェイ製端末です。
- Speed Wi-Fi NEXT W06
- Speed Wi-Fi NEXT W05
- Speed Wi-Fi NEXT W04
- Speed Wi-Fi NEXT W03
- Speed Wi-Fi NEXT W02
- Speed Wi-Fi NEXT W01
バッテリー交換のタイミングは?
WiMAXルーターに使われているバッテリーはスマホなどにも使われている一般的なリチウムイオンバッテリーです。リチウムイオンバッテリーは充電・放電を繰り返すことで劣化していくため、使い続けていくうちどこかのタイミングで交換は必ず必要になります。劣化が進むと以下のような症状が現れ、徐々に悪化していきます。
- 電池がすぐ切れる
- バッテリーの膨張
バッテリーの劣化が現れるまでの充電回数は約500回、使用期間では約1年半~2年程度が目安と言われています。
またリチウムイオンバッテリーは高温下(夏場の車内など)や充電が切れた状態で放置すると劣化が急速に進むことが知られています。バッテリー寿命は使用環境に大きく左右されるのでこうした症状が見られるようならバッテリーの替え時と言えるでしょう。
バッテリー交換の方法
UQ WiMAXのアクセサリーショップや家電量販店などで正規の交換用バッテリー(電池パック)が販売されています。
WX04/WX05用の電池パックは3,402円(税込)、WX03用の電池パックは3,186円(税込)となっています。WX01/WX02用の電池パックはすでに取り扱いが終了しているようです。
交換の方法自体は特別な手順が必要というわけではなく単純にカバーを外してバッテリーを取り換えるだけです。ただし交換する際には2つほど注意点があります。
- WiMAXルーターの電源を切ってから作業する
- バッテリーを外した後、5秒~10秒ほど待ってから新しいバッテリーを取り付ける
1についてはきちんと電源ボタンを長押し→電源をオフにしてから交換を行いましょう。単に電源ボタンを押しただけだと画面の消灯となり電源は切れていません、この状態でバッテリーを抜いてしまうと故障につながる恐れがあります。
2については間を置かずに新しいバッテリーを取り付けると場合によってはルーター側で正確なバッテリー情報が表示できないことがあるようです。
また購入した電池パックは十分には充電されていないので交換後はバッテリーの充電が必要になります。
交換できない機種は?
WiMAXルーターがファーウェイ製の場合はauショップへの持ち込みで対応してもらうことになります。基本的には修理対応の範疇となるので代金はケースバイケース。
なお交換・修理中には代替機の貸し出しも行っていますが該当機種の在庫がない場合は借りられないこともあるようです。
機種変更という手もある
バッテリー交換は手間や費用が掛かるので、いっそ機種変更してしまうのもありです。WiMAXでは長期間同じ機種を使っている場合には機種変更の費用を大幅に抑えること可能です。
利用期間が22ヶ月以上であれば代金0円で機種変更ができます。バッテリーを酷使していなければちょうど寿命になる頃に機種変更できる計算です。回線速度の向上なども期待できるので条件に当てはまる方はこちらの方法がおすすめです。
機種変更したときのデメリット
機種変更する場合、無料で新端末が利用できるメリットはありますが、WiMAX端末の設定をやり直したり、手続きが面倒といったデメリットがあります。
それぐらいなら問題ないと思った人は要注意。
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バッテリーを長持ちさせる方法
電池持ちが悪くなってきたがすぐにはバッテリー交換や機種変更ができないケースも考えられます。その場合は以下のような点に気を付けて使用することで多少電池持ちを改善することができるかもしれません。
- 省電力モードに設定する
- こまめに電源をオフにする
- 電波状況の悪い場所では使わない
モバイル機器の多くにはバッテリー残量が少なくなったときのため省電力で動作するモードが用意されています。WiMAXルーターにもそうした省電力モードがあるので設定でオンにすることで電池持ちを改善することが期待できるでしょう。
しばらく使用しないときは電源を完全にオフにすることで消灯や休止状態と比べて電池の消費を抑えることができます。
また電波状況が悪いと基地局との通信のために電波を沢山飛ばし余分に電力を使ってしまうのでそうした場所での使用を控えることも有効です。
まとめ
1日に何度も充電が必要になったり見た目でバッテリーの膨張が確認できるようなら交換を考えたほうが良いでしょう。
手持ちの端末がNEC製であるなら自分で簡単に交換することができます。また長期間の使用によってバッテリー寿命が来ているのであればバッテリー交換の代わりに機種変更するのもおすすめです。
バッテリーの劣化が現れるまでの期間は約1年半~2年程度と言われています。もし使用している端末でこれより早く何らかの症状が見られるのであればメーカーの想定以上にバッテリーを酷使している可能性があります。
機種変更あるいは新しくWiMAXの契約を考えている場合はNEC製のWX系列の製品を選んだほうが安心かもしれません。
また固定回線代わりに使っているのであればホームルータータイプを検討するのも良いと思います。