- 「俺のネットが遅いのはけしからん!」
- 「インターネットがサクサクできると思ったのに、どうなってんだ!」
- 「仕事にならないじゃないか。」
コールセンターのスタッフを怒鳴り散らす前に、いくつかの項目を確認しておきましょう。もしかしたら、ネットが遅いのは、回線業者の問題ではなく、あなたの問題かもしれません。
- 「インターネットの契約は100Mbpsなのに・・・」
- 「220Mbpsに対応していると公式に明記されているのに、なぜ俺のインターネット回線は!」
その気持ちはよく分かります。そもそも回線業者やプロバイダーが提示するスピードは理論値で実測ではありません。
- 「それっておかしくないか。」
- 「アンフェア過ぎるだろ・・・」
その気持ちは私も同じですが、文句を言ったところで、インターネット環境は改善しません。まず冷静さを取り戻しましょう。怒りをよ、静まれ。
モバイルWIFIと呼ばれるポケットWIFIやWIMAXが遅い原因は、以下の記事を参考にしてもらうとして、あなたのパソコンのファイアウォールや常駐型ウイルス対策ソフトを疑ってみましょう。それが遅い原因になっていることもあります。 意外とサクッと改善するかもしれません。
まずファイアウォールや常駐型ウイルス対策ソフトの役割を確認する
ウイルス対策ソフトやファイアウォールはパソコンをウイルスやマルウェアから守ってくれる大切なソフトです。ウイルスの侵入を未然に防いでくれたり、パソコンに入り込んでしまったウイルスを削除してくれます。
ドラえもんで例えるならジャイアンです。問題が起きたときに頼りになる奴です。しかし問題もあります。↓
なぜファイアウォールや常駐型ウイルス対策ソフトを確認する必要があるのか
常駐型ウイルス対策ソフトは通信(インターネット速度)に影響しています。ウイルスがパソコンに入り込まないように、常に通信(送信・受信)を監視しているので、当然インターネットのスピードに影響します。
ジャイアンは頼りになるけど、非常に面倒な人でもある。
問題を明確にするためにすること
良い所だけではありません。ソフトウェア自体が重いことが問題です。低スペックなパソコンに高い処理能力が必要な常駐型ウイルス対策ソフトがインストールされていると、パソコンの挙動が遅くなります。常にもっさりしている状態ですね。
まず、あなたのパソコンにインストールされているウイルス対策ソフトを調べてみましょう。2つの常駐型ウイルス対策ソフトがあなたのパソコンで動いていることもあります。
Windowsの場合の対処法
Windowsのパソコンを使っているなら、タスクマネージャーで起動しているプロセスを探しましょう。
タスクマネージャの起動方法
- タスクバーを右クリックして「タスクマネージャーの起動」
- もしくは、Ctrl+Shift+Escを同時に押す。
自分でインストールした記憶がないのにウイルス対策ソフトのプロセスが起動している場合、以下の2パターンあると思います。
- プリインストールされていたウイルス対策ソフト
- なにかのソフトをインストールするときに、一緒にインストールしてしまったウイルス対策ソフト
Windowsでウイルス対策ソフトを削除するなら
私の場合、自分でインストールしていないソフトはアンインストールする方針なので、↓
- 起動しているウイルス対策ソフトの管理画面からアンインストールを選ぶ
- コントロールパネルにある「ウイルスの追加と削除」から削除。
これでも削除できないのであれば、以下の3つを試してみましょう。
- ログインしているユーザの権限を調べる
- コマンドでの削除
- 強制削除ツールからの削除
MACの場合の対処法
まずは、動いているアプリの確認をします。
- 画面左上のリンゴマークのなかにある「システム環境設定」をクリック
- ユーザとグループ(or アカウント)をクリック
- ユーザとグループの中のログイン項目
MACでウイルス対策ソフトを削除するなら
- アンインストーラーがある場合は、アンインストーラーからの実行。
- もしくは、Finderからアプリケーションを表示させ該当する**.appをゴミ箱にいれます。
代表的な常駐型ウイルス対策ソフト
代表的なウイルス対策ソフトの中にも、「こんなんじゃなにも守れないだろ」ってソフトから、ウイルスやマルウェアの感知率は高いけど激重ソフトまでいろいろあります。こいつは罠だぞって言いたい気持ちはありますが、訴訟は困るのでやめておきます。ESETは軽くておすすめ。
- Symantec(シマンテック)
- Trend Micro(トレンドマイクロ)
- McAfee(マカフィー)
- ESET
- KASPERSKY(カスペルスキー)
- Avast(アバスト)
- AVG
常駐型ウイルス対策ソフトをオフにしてインターネット速度を計測する
まずは現状確認。常駐型ウイルス対策ソフトをオフにする前に、現状のインターネットスピードを計測しましょう。化粧品でよくあるビフォア&アフターですね。
インターネットスピードを計測する【常駐型ウイルス対策ソフト稼働中】
インターネットスピード測定に使うサイトはどこでもよいと思います。私はBNRスピードテストを利用しました。
検証結果
速度:ダウンロード32Mbps
インターネットスピードを計測する【常駐型ウイルス対策ソフト・オフ】
はい。ウイルスソフトをオフにしてインターネット速度を計測してみましょう。
検証結果
速度:ダウンロード45Mbps
計測結果を比較する
計測結果はご覧のとおりです。
- 常駐型ウイルス対策ソフト稼働中:32Mbps
- 常駐型ウイルス対策ソフト非稼働:45Mbps
ただウイルス対策ソフトをオフにしただけで、13Mbps上昇!
速度が大幅に改善されました。ちなみに実測5Mbpsもあれば通常のブラウジングには十分な回線速度になります。しかし、性能の低いパソコンで試すと速度がかなり変わってきますのでお試し下さい。
私が感じた問題点は、計測した値以上に初速の遅さです。youtubeなどの動画を閲覧するときに違いを感じることはありませんが、ブラウザでWEBサイトを読み込むときの初速が違います。(ボタンを押したときの反応)。初動が非常にモッサリしている。
常駐型ウイルス対策ソフトとどう向き合うのか
私の場合、用途別にパソコンを所有しています。仕事用と遊び用。もう少し具体的に用途を書くと、特攻用PCと仕事用PCです。仕事用PCにはもちろん常駐型ウイルス対策ソフトをインストールしていますが、特攻用PCはWindowsOSではないので、無防備な状態です。
一般的に、用途別にパソコンを使い分けている方は少ないと思いますので、常駐型ウイルス対策ソフトはインストールしておいた方がよいのは言うまでもありません。
常駐型ウイルス対策ソフトを選ぶには
パソコンのスペックに合った常駐型ウイルス対策ソフトを導入するべきです。ウイルス対策ソフトには、システム要求が記載されています。しかし、それはソフトが動作する値で、快適に利用できる値ではありません。快適さは主観になるので数値化できませんよね。
常駐型ウイルス対策ソフトを導入する時は、パソコンのスペックに余裕を持たせておくべきです。
もし新規で常駐型ウイルス対策ソフトをインストールするのであれば、動作が軽くてウイルス検知率の高いものにしましょう。私がおすすめするウイルス対策ソフトはESETです。30日間無料で利用できるので試してみてはどうでしょうか。
あわせて読みたいポケットWIFIの記事
UQ WiMAXとMVNOに違いはあるのか
ポケットWIFIが遅い原因とは
以上、「見落としがちなインターネットが遅い原因」でした。